一条工務店に住んで後悔したことがあるので懺悔します

令和2年6月末に一条工務店・i-smartⅡの主となってそろそろ五年が経ちます。
初めて住宅展示場に行って色んなHMの展示場を見学したけど、一条工務店のi-smartはまさに一目惚れ。いったその日から一条工務店の虜になってしまいました。
資料を読み漁り、工場見学会にも言ったし、副店長を付けてもらい、カリスマ設計士さんに手取り足取りで間取りを考えて、正直言って、自分でもこれ以上ない出来のマイホームが出来たと自負しておりました。
当時は・・・・
でも、残念なことに、今回は懺悔しなければいけません。
私、今ね。
一条工務店じゃなくてもよかったんじゃない??
ってことを思う時があるんです。
だから、今回はどんな時にその裏切り。。。
一条工務店への愛を疑う時があるのかを解説致します。


私は田舎に住んでおり、親の土地で新築マイホームを建てる友達が割といるのですが、すべてがすべて我が家のi-smartⅡよりも良く見える部分が必ずあります。
一人はローコスト住宅のタマホームで音楽が楽しめるガレージを作った友達が居たり、
一人は知人の大工さんで間取りを自由に設計して隠し部屋があるマイホームを建てた友人が居たり、
花火が見える好立地にマイホームを建てたり、交通の便がめちゃくちゃ良かったりetc.
上げたらキリがないほど。
もちろん、我が家は高気密高断熱で夏は涼しく冬は暖かい。
逆に上記で紹介した友達が遊びに来た時は「こんな豪邸に住めるなんて羨ましい!!」って言ってくれます。

夏は涼しいし、冬は暖かい。これは間違いないし、どこのHMの家よりも一条工務店のi-smartⅡは快適な生活環境を提供してくれることは間違いない。
しかし、収納スペースが少ないせいで荷物がリビングに溢れ、キッチンのパントリーを狭くしてしまったから食材がしまいきれない。廊下一本ですべての居住区に行けるようにしたから、体調不良で寝込んでいても子供達の騒がしい声で寝れなくて更に体調不良が悪化する。。。。
なんでそんな問題が起きるかって??一条工務店が高級住宅であり、間取りの制限が一般的な建築工法を採用する工務店よりもあるからです。
高性能を優先して間取りよりも建物の性能にお金をかけてしまい必要最低限の間取りで満足してしまうから。
本当だったら居住区をもっと設計して、寝室と子供部屋を離せればよかった。
でも、坪単価が80万円を超える一条工務店で、
「もしかしたら荷物が溢れるかも」
「非常食を備蓄した方がいいかも」
「体調不良の時に騒がれると困るから」
これらの絶対必要になるとは言い切れない事柄で、数百万円も建築費を追加投入できますか?
子供はいつまでもいないから~災害は絶対起きる訳じゃないし~体調不良になることがそもそも年に数回しかないから~~~~
って楽観的に片づけて高気密高断熱!!最高の家だ!床暖房だ!床冷房だ!太陽光パネルだ!
って間取りよりも高性能な機能にお金を掛けることを選んでしまうんです。
実際、私はそうでした。

一条工務店信者としてこんな気持ちを初めて抱いたのは、ローコスト住宅と侮っていたタマホームの新居に遊びに行ったあの夏です。
一般的なタマホームの新築のリビングに案内された時、「俺んちと同じくらい涼しい」って思ったのが最初でした。
もちろん、我が家はエアコンを使わなくても23℃をキープ(床冷房とサーキュレーター併用だが)。こちらのタマホームはエアコンありで23℃。
でもね、なんだったら、エアコンの冷気が火照った体を急速に冷やしてこちらの方が気持ち良いくらいだった。まあ、これは好みに寄るし、床冷房のヒンヤリとした足ざわりは最高っての紛れもない事実ではあるが。。。
で、冬にも遊びに行くけども、別に遊びに幾分には寒いと思わない。エアコンを使っていればしっかりと暖かい。まあ、玄関やトイレは普通に寒いのでi-smartⅡと勝負することも馬鹿らしいほどではあるが。
でも、この家にはローコスト住宅で予算を落としたことによって音楽を専門に楽しむガレージがある。このアドバンテージはどうやっても覆すことはできない差となっている。

結局は隣の芝生は青く見える。現象に悩まされているだけになるのだが、皆様のマイホーム計画は、誰の幸せ?誰のために設計された家になりますか?
高性能の優先して、居住区を狭くするのは本当に貴方を幸せにしますか?
エアコンが嫌いでなければ、ローコスト住宅でエアコンを使って暖を取れば良くないですか??
高気密高断熱で床暖房は諦めて、趣味の部屋を確保しませんか?
家事部屋、パントリー、床下収納を付けて住みやすさや家事のし易さを優先しませんか?
老後の趣味を意識して作業が出来るガレージを作ってみませんか?
それを全部蹴ってでも、高気密高断熱、高性能な設備がてんこ盛りのバカ高い一条工務店でお家を建てますか??
色々、思うことはあるけども、ブログを書くもの、YouTubeで動画を配信するものとして、悪い所も話すんですよ。
しかし、結局のところ生まれ変わっても一条工務店でマイホームを建てることを選ぶと思う。
正直、収納をもっと作ればよかった。パントリーを広げればよかった。子供部屋と寝室を離せばよかったと後悔するけども、毎日が暖かい、涼しいこんな生活を手放すことはできません。
厚着、薄着の服を沢山準備する必要がない。汗をかかない、寒さで身震いをしない。
この現象がいかに人間にストレスを与えているのかが、一条工務店のi-smartⅡで暮らして身に染みるんです。
確かに、間取りの自由度は引くいし、坪単価は上がる一方で、ローコスト住宅だったら下手したら二棟家が建つレベルになっているのは否定できないが、確かに快適な空間がそこにはある。
皆様に求められるのは、自分に何が必要なのか。趣味部屋を狭くしてでも快適な空間が欲しいのか。一条工務店でなければいけない理由を持ち続ける覚悟があるのか。です。
もし、一条工務店と比較して悩むことがあるのであれば、一条工務店を選ばない方が良いです。一条工務店しか眼中になかった私でも、心が揺らぐ瞬間があるのですから。